『カンパニー』の原作小説を読み終えました

読んでいると登場人物を月組カンパニーのメンバーに置き換えて読んでしまいました。
あるあるですよね。
しかし47歳のちょっとサエないオッサンの誠一さんをたまきち(珠城りょう)にして読むのはムリがありました(;´Д`)

 

原作を読んで思ったこと

原作を読み終えて思ったのは3点です。

  1. 観劇後に読んでよかった
  2. 宝塚の主人公は誠二さんにして正解
  3. 細かいところが補完された

 

1・観劇後に読んで良かった点

これは多少個人差もあると思いますが、私は観劇後に読んで良かったです。
原作の印象が強くなってしまうと、観たときに違和感があって芝居に集中できないからです。

配役発表になる前、演目が出た時点で読んだのならまた別の楽しみ方もあるのでしょうけど、
わりと公演が迫ってから「やっぱり原作読もうかな」という気になり、図書館で予約しました。

結果的に読むのが観劇後となりましたが、大劇場の初日があけた時点で原作と同じ名前だけど、
ちょっと違う人物というのがいるとわかった時点で観劇後に読もうと決めてました。

たとえば有明製薬の山田と大塚、この二人は原作では役割が大きいのですが、
宝塚版ではそこまで描かれていません。
有明の合併・社名変更でリストラと話にはあがってますが、バーバリアンの歌もあってか
悲壮な雰囲気もありません。

 

2の誠二については後で述べますが、
人物についても多少のイメージの違いがあります。
メインの人物では、高野悠は長身で筋肉もある(ダンサーの筋肉なのでムキムキではない)という印象が最初にあったら、
みやさん(美弥るりか)の高野悠は小柄に感じてしまうだろうと思います。

良し悪しではなく、原作でイメージを作り上げてしまうとそういった違和感が出てきてしまいます。
それはそれ、と割り切って見れるなら良いのですが、私はわりと引きずるタイプなので良かったと思いましたが
色々情報を入れてから見るのが好きな方もいらっしゃるでしょうから、あくまで私はの話です。

 

3・細かいところが補完された

補完されたというのは、舞台で説明しきれなかったことが小説では細かく書かれているからです。
舞台を観たあとに疑問に思ったことや、なんで、とイラっとしたことも、小説の方が当たり前といえば当たり前ですが、
しっかり描かれているため納得できたこともありました。

本来、舞台だけで伝えられなければならないのですが、小説と舞台は別物です。
宝塚の舞台をキッカケに小説を読もうと思ったので、それはそれでいいと思っています。

 

小説を読んで気付いた舞台との違い

宝塚版の主人公、誠二。宝塚は誠二で正解。

イチさん(原作でそう呼ばれているので便乗)こと青柳誠一は47歳の中年男性で、
妻子に愛想つかされて家出されてしまう人物です。
文学部出身でバレエ体操をしたら周りから「痩せた」と言われるようになったそうです。
珠城りょうの要素、皆無。。。( ̄▽ ̄;)

誠二くんは空手・柔道をたしなみ、通勤中にスリを捕まえるような体育会系で
なんといってもイケメン
年齢も30代前半くらいで、リストラされてもすぐ次が見つかりそう(面接ウケめっちゃ良さそう)です。

イチさんと誠二くん、設定を変えるにしても年齢などを変えただけではなく、
兄弟や親子でもなく、遠い親戚なのではないだろうかという位の違いっぷりです。
たしかに石田先生が公演プログラムで書かれていたように、原作ではなく原案、だなぁと実感しました。

その証拠に美波の出番が少なくて、印象が薄い、令嬢のキャラが強いのもありますが。
その分宝塚版の美波(愛希れいか)はヒロインになって、誠二にグイグイと押していくのでちょっと別人のようです。
見た目のイメージはちゃぴ(愛希れいか)の美波のままなんですけど、性格がだいぶ変わっています。
まあ誠二もイチさんも相手が多少押さないと進まないので、これはこれでいいかなと思います。

 



 

高野悠

高野さんはセクシーな色気のある男って印象は一緒なのですが、原作の方が身長や筋肉など大きな男性のイメージです。
やっぱり熊川哲也さんあたりがイメージなのでしょうか。
「切れ長でセクシーな目」なんて表現がよく出てくるのでやっぱりみやさん(美弥るりか)を想像してしまいます。

ほかにも「セクシータイクーン」「黒髪の貴公子」など美弥るりかの高野のイメージのままです。
高野を演じる前から「セクシータイクーン」な、みやさんですから、
原作のイメージに近付けたところもあるのでしょうけど、もともと似ている部分も多いのかと思います。

 

 

瀬川由衣

由衣は海ちゃん(海乃美月)の映像で読みすすめていましたが、ちょっとタイプが違うかなと思いました。
原作由衣は長身(170センチ位)でショートヘアの設定なので、原作に忠実にいくなら男役が女役やったらいいのかなと思います。
けどやはりマイ脳内では高野=美弥さんでいくと、バランス的に海ちゃんがしっくりくるんですよね。

もしドラマや映画化するとしたら、長身でショートヘアと男役さんがそのまんま普段の感じで合うのではないでしょうか。

私のイメージは蓮つかさくんが原作の由衣のイメージです。
番犬、ワンコと言われるほど高野悠にくっついていくところとか、犬属性なタイプな気がします。

 

那由多と蒼太

ルックスがイメージと違うといえば那由多くん。
設定も違って、原作では那由他はバーバリアンの下のグループの中でも一番若い二十歳です。
日焼けした黒い肌も化粧で、実は化粧を落とすと白い肌で細身の青年、
原作の設定ならイメージとしてはありちゃん(暁千星)が近いと思いました。

ありちゃんとれいこ(月城かなと)で役替わりも良かったかもしれません。
蒼太(ありちゃん)はピエロ役で踊る要員なので役替わりはキツイかもしれません。
ってただ観たいだけで、役としての勉強になるか分かりませんけど(^^ゞ

それと蒼太のイメージは原作のままでありちゃんがぴったり。
れいこのしっかりしたお兄さん感がある蒼太もハマりそうなのですが、こちらは妄想ですね。

 



 

原作通りにして欲しかった点

マラソンランナーのマイマイの妊娠で相手に怒るシーンです。
確かに原作でも由衣は怒ってますが、心の中でです。
苛立ちや怒り、理不尽さが表情に溢れていても、言葉できつく攻めることはしてません。

由衣は怒りより、裏切られた悲しさや寂しさの方が感情として出ています。
ずっと一心同体のように支えてきた相手だから、大切なことを相談してもらえなかったのは悲しいでしょう。
同時に「信頼してもらえなかった自分」への怒りもあるのだと思います。
そこをもっと出して欲しかったです。

由衣の「オマエが孕ませたんだろーが!」は、すみれコードに引っかからないのだろうかと疑問です。
マイマイの相手の芸人に、2人の責任感のなさに由衣が怒る場面となっています。

ここは感想でも書いた疑問に思ったところなのですが、原作を読むと納得した点もあります。
原作だとマイマイの相手は怪しいインチキまがいの人(カタカナの長いよくわからない職業の人、エ〇カ様の元夫のような)
なので、ヌケた感じの芸人にして良かったと思います。

しかし、ここは原作の由衣のように、怒りの元の感情である悲しさ・寂しさ・自分の頼りなさへの失望をかいてほしかったです。
この場面で怒鳴らないなんて、由衣は本当に辛抱強いこらえ性のある性格です。普通は怒鳴るでしょう。
由衣のその性格は、後に高野への献身さにも表れていくので、きちんと描いてほしかったのです。

宝塚版では準主役ではないので仕方ないのかもしれませんが、女性の性や仕事に関するデリケートな部分なので、
ここをテンポよく終わらせることに重きをおいたのは違うと思っています。

 

まとめ

エンドは綺麗にまとまる宝塚版も良いのですが、
由衣と高野がギリギリまでどうなるか分からない原作も素敵でした。

ウィーンに追っかけていったときも原作は由衣だけなのです。
主役の出番を増やすために誠二くんも同行してくれましたが、お邪魔でしたね・・

原作にしても宝塚版にしても、私の心に残ったのは、
どうしたら高野悠にチョコレートケーキを勧められる人生になれるのか、ということです。
・・・全く浮かばないので、とりあえず来世に期待するしかなさそうです( ;∀;)

 

原作『カンパニー』

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