スポンサーリンク

星組公演「鎌足」観劇感想

星組公演「鎌足-夢のまほろば、大和し美し」日本青年館で観てきました。

正直あまり期待していなかったのですが(演目的に)、恐ろしいほど素晴らしかったです。

中臣鎌足という飛鳥王朝には必ず出てくるけど主役にはならなかった人物を、これほどまで魅力的にドラマチックに魅せる紅ゆずる&生田大和の情熱を感じました。

 

宝塚の演目で日本物というと敬遠されがちですが、そんな方にこそ観てほしい作品です。

紅ゆずる・綺咲愛里プレさよなら公演というのを除いても、もっとたくさんの人が観れるようにすべき作品だったと言えます。

日本青年館はあとわずかですが公演がありますし、ライビュもあります。お時間があったらぜひ足を運んでみて下さい。

 

音楽が素晴らしい

全幕を通して感じたのは音楽の素晴らしさ。

楽劇と銘打つだけあってきちんとミュージカルでした。

「鎌足」は、新しい宝塚の日本物なのではないかと思いました。

 

宝塚の日本物は芝居に重点がおかれていて、気持ち(恋愛)の高まりに歌を持ってきたり、惹かれ合う・三角関数を踊り(日本舞踊的)で表現したりというのが控えめに入る程度、という認識でした。

ロック調でくずしたりしていない”きちんと日本物な衣装”でいきなり踊りだしたりすると、ミュージカルファンといえども「なぜここでダンス?」と戸惑ったりするので、日本物のミュージカルというのは相当難しいのだと改めて思ったりしました。

ところが「鎌足」は全体に音楽が流れ、主役以外の登場人物も心情を歌い踊ります。不自然ではなく、歌も踊りも綺麗に融合しています。

 



歴史

”歴史を編纂するのは勝者、勝者の都合の良いように作られている側面を持っていることを忘れてはならない。”

というもとに、愛と志をテーマにフィクションを盛り込まれています。

その盛り込み具合もまた良い。

全部がフィクションではなくポイントは史実を踏まえていて、よりドラマチックになっています。

 

歴史の授業で習った程度の知識と「あかねさす紫の花」の知識程度しかない私が見ても、皇極帝と入鹿の禁断の愛は、そんな史実はないと分かっていても引き込まれました。

急展開なのに納得させるのは役者の技量も大きく、さすがは華形さんです。

専科さんのお力添えというより、ほぼ二番手としてがっちり支えて頂いています。

 

入鹿さんといえば、すっかり忘れていましたが「飛鳥夕映え」(2004年月組)は蘇我入鹿さんが主役でした。

観劇した記憶はあるけど話の筋などは覚えてませんが、鎌足と聞いて悪役イメージがあるのはこの刷り込みも多少はあったのかもしれません。

 

「鎌足」の一幕は、真の主役は入鹿といっても良いくらいです。

急速に力を得て、皇極帝(有沙瞳)との恋、そして乙巳の変・終わりへと向かっていきます。

蘇我入鹿は権力を独占した人物ですが、それが「皇極帝のため」という理由付けがなされるのがいかにも宝塚的であり、入鹿をより魅力的な人物に描きあげています。

 

ところで話はそれますがNOW ON STAGEで、歴史を操作して嫌いな人のことは書かない惠尺のような人物を、紅さんは「怖ーい」と惠尺役の天寿さんに向かって仰ってましたが、

鎌足の次男・藤原不比等(「鎌足」では天智天皇の落胤説採用)は勝者の藤原の歴史を編纂してます。実の息子のように育てた子がやってますよー。

「藤原」姓を賜ったのが鎌足の亡くなる一日前説を作ったのが不比等だという説もあります。個人的にはその方が納得できます。ドラマ性はないけどね^_^;

 

~役者さんごとの感想は後日あらためて~

 

☆彡 「鎌足」Blu-ray発売が予定されているそうです。

 

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事